ホヤと人間

チェス


科学の発達した現代では、人工知能コンピューターはチェスの世界チャンピオンに既に勝利しています。

チェスの展開を何パターンも予想し、人間にできない超高速演算をすることがコンピューターの得意なことです。
だから、コンピューターは盤面だけでなら、チェスで人間に勝てます。

しかし、チェスのコマを置くという、人間にとってはなんでもない動きをさせようとすると、コンピューターにはどうしようもないくらい、それは複雑で難しい動きなのです。

それは、今の最新のヒト型ロボットや工業用マシンの動きを見ても、納得できることと思います。

人間は、決してロボットにできない複雑で柔軟な動きを、高度に発達した脳によって難なく可能にしています。これが人間とコンピュータの決定的な違いです。

ホヤ

原始的な海生生物にホヤといういきものがいます。
ホヤは最初、しきりに海の中を泳ぎ回りますが、ひとたびエサの豊富な場所に落ち着くと、なんと自分で自分の脳を食べてしまいます。

なぜかというと、必要なエサがあれば動く必要はなく、動く必要がないなら動かす脳も要らないというわけなんです。

人間はもちろん自分で食べたりはしませんが、使わなければ脳はどんどん退化して、小さくなって運動機能も思考機能も衰えて、やがて病気になってしまいます。

脳にとって、機能を使わないことは要らないことで、要らなければ省エネ作用で細胞はどんどん減ってしまうのです。

生きていくために


人間の脳は、生まれてすぐに環境に適応していくために、寝返りをしたり、つかまり立ちをしたり、歩いたりして脳に刺激を与え、どんどん発達・学習していきます。

生きていくために、自分で生命維持ができるようになるために動き、学習していきます。
そうして身体が発達していき、複雑な動きを覚え、思考能力を育てて、働くために必要な様々な能力を身に付けていきます。

人間が健康に生きていくためには、生まれてから死ぬまで、運動による脳の活動が必要なのです。
だからこそ、運動は健康維持に必須なのです。

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